2020/02/03
暖かくなり、外出が楽しくなる時期に気になるのが紫外線。
紫外線は大人のお肌にとっても大敵ですが、赤ちゃんにも悪影響がありそうですよね?
ぷるぷるの赤ちゃんの肌を守る紫外線対策をご紹介します。
赤ちゃんのお肌にとっての紫外線による影響
まず、紫外線についてですが、環境省が【子供は紫外線予防をするように】という注意喚起をしています。
地表にいる我々が浴びる紫外線のうち、UV-Bは量は少ないのですが、皮膚の細胞の DNAに傷をつけてしまいます。
皮膚の細胞にはこの DNAの傷を切り取って正しい DNAに
戻す仕組みが備わっています。しかし、DNAの傷害が度重なると、直し間違いが起こり、誤った遺伝情報(突然変異)が生じることがあり、それが皮膚がんの原因になると考えられています。我々は子供のうちに大量の紫外線を浴びていると考えられます。その影響は何十年もたってから現れてきます。子供のうちから紫外線を浴びすぎないよう、帽子、衣類、日焼け止めなどによる紫外線防御を心掛けることが大切です。
引用:紫外線による 健康影響 – 環境省
http://www.env.go.jp/chemi/uv/uv_pdf/02.pdf
昔は、「日光浴」をさせたり、真っ黒になるまで太陽の下で遊ばせたりしていましたが、多くの研究により、紫外線を浴びすぎると健康に影響が現れる事が分かってきました。
紫外線による影響は主に日焼け、角膜炎、免疫機能の低下のような急性の症状と、シミ、しわ、皮膚がん、白内障のような慢性の症状が現れると言われています。
赤ちゃんの肌の厚さは、大人の肌に比べるとの2分の1~3分の1しかないと言われています。
ということは、大人と同じ紫外線量を浴びた場合、赤ちゃんのほうが皮膚がんになりやすいということになります。
強い紫外線を長時間浴びてしまうと、赤ちゃんの肌は火傷を起こしたように水ぶくれが出来たり、皮膚が剥けてしまうこともあります。
また、上記のような重症な症状が現れなくても、一度浴びた紫外線による細胞のダメージは消える事はなく、小さい頃に浴びた紫外線の影響は何十年も経ってから現れるとも言われます。
そのため、小さいうちから紫外線防御を心がけることが必要です。
肌に悪影響を与えると言われている紫外線ですが、実は、浴びる事によるメリットもあります。
そのメリットとは何かというと、紫外線にはビタミンDを生成する働きがあることが分かっています。このビタミンDとは、カルシウムのバランスを整え、骨の健康を保つ働きをしてくれるものです。
肌に悪影響を及ぼす紫外線ですが、一概に悪者と言うわけではないんですよね。では、赤ちゃんの肌を守りながら、紫外線と上手につきあうにはどうしたら良いのでしょうか。
赤ちゃんの紫外線対策には日焼け止めクリームが効果的
赤ちゃんの日焼け止めクリームを選ぶポイントは、以下の4つです。
SPF10~20 & PA+~++であること
紫外線吸収剤なしの無添加(ノンケミカル)であること
無香料・無着色であること
石けんやボディソープで簡単に落とすことができる
日焼け止めクリームを選ぶポイントを、それぞれ詳しく見ていきましょう。
まずはSPFとPAです。それぞれの違いは・・・
SPF・・・サンプロテクションファクターの略。
主に紫外線の防御効果を表す数値の目安です。
肌が赤くなる日焼け=サンバーンの原因となるUV-B(シミ・そばかすの原因になる過剰なメラニン色素を作る)を防ぐ効果を表します。
このSPFの数値は肌に何も塗っていない状態から、紫外線により肌が赤くなる時間をどのくらい延長出来るかを表しています。
紫外線により肌が約10分で赤くなる人がSPF30の日焼け止めを塗ると、10分×30=300分送らせる事が出来るという訳です。
PA・・・プロテクショングレイドオブUVAの略。
主にしわ・たるみなどの肌老化の原因を防止する効果を表します。
+の数が多い程、その効果が高い事を示します。
ということで、SPFとPAがの数値が高ければ高いほど、紫外線から肌を守る力が強いということになります。
でも、ここで注意しなければいけないことがあります!
赤ちゃんのデリケートな肌に、大人がレジャーで使うようなSPF50などの強力な日焼け止めは不向きです。
数値が高ければ赤ちゃんのぷるぷるお肌の防御力をあげることができる!と思いがちですが、そこには落とし穴があるんです。
実は、SPF・PAの数値が高ければ高い程、肌が乾燥しやすくなり、落ちにくくなるので、薄いお肌の赤ちゃんには不向きなんです。
赤ちゃんの肌を普段のお散歩や外出程度の日常紫外線から守るためには、SPF10~20、PA+~++のものを選ぶと良いとされています。
レジャーや海や山へお出かけをしない限りは、SPFの高い日焼け止めを使う必要はほとんどありません。
SPFの高い低いに関わらず、日焼け止めの塗り直しは必要です。
汗っかきな赤ちゃんは日焼け止めがすぐに流れてしまうので、数値の高い日焼け止めクリームを塗るのではなく、数値の低いクリームをこまめに塗ってあげることが大事になります。
また、日焼け止めを選ぶ上で、SPF・PAの数値以外にも赤ちゃんの肌に負担となる成分が含まれていないかを確認することも大切です。
紫外線吸収剤などが入っていない、いわゆる無添加のもの、無香料・無着色であることを一緒にチェックしましょう。
紫外線吸収剤は、まれにかぶれを起こすため、デリケートな赤ちゃんの肌に塗るものとしては避けましょう。
赤ちゃんの紫外線対策になる目や肌を守るグッズ
赤ちゃんの紫外線対策グッズをご紹介します。
肌に強すぎる日焼け止めを塗るのが心配・・という方も、肌に直接塗らないグッズであれば安心ですね。
ベビーカー用サンシェード:お肌対策
スポンサーリンク参考:Amazon
ベビーカーのに直接かぶせるタイプのサンシェードです。
日差しを足下まで遮る事ができ、また虫除けの兼用にもなるものもあり、ベビーカーでのお出かけに重宝します。
ただ、ベビーカーはコンクリートからの反射熱で暑くなりやすいので、ベビーカーの裏に取り付ける熱反射板や保冷剤などを利用して、赤ちゃんを熱中症からも守りましょう。
車用カーテン・サンシェード:お肌対策
参考:Amazon
ベビーチェアやチャイルドシートにサンシェードがついている場合もありますが、向きによっては光が赤ちゃんにあたってしまうので、個人的には車に直接カーテンやサンシェードを取り付ける方がおすすめです。
しかも、サンシェード付きのベビーシート・チャイルドシートは付いていないものと比べると万単位で価格が違います。
大型車にはサンシェードが付いているようなので、これが一番ベストかもしれません・・・
ただ、カーテンやサンシェードを取り付ける事により、後方確認がしにくくなる場合もありますので、注意が必要です。
抱っこ紐用日よけケープ:お肌対策
参考:Amazon
抱っこ紐をよく使用する方にはケープがおすすめです。
遮熱や冷感、虫除けなどの効果があるものもあり、デザインもおしゃれなものがたくさん販売されています。
また、授乳用ケープとしても使用出来るので、1枚で何役も活躍してくれますね。
サングラス:目対策
紫外線対策先進国のオーストラリアでは、子供も紫外線対策としてサングラスをかける事を推奨しているそうです。
実は、肌よりも目から入る紫外線対策を気をつけた方が良いという専門家もいるぐらいです。
目から入る紫外線から、シミの原因となるメラニンを生成するという事が分かっています。
そのため、紫外線カット機能のあるサングラスをかける事も、紫外線対策としては有効とされます。
ただし、色の濃すぎるレンズのサングラスは瞳孔が開くため、余計に紫外線を体内に取り込む原因となってしまいますので、注意しましょう。
帽子:顔のお肌対策
参考:Amazon
ベビー用の帽子は、首の後ろまでガードしてくれるものが多く、紫外線対策だけでなく、熱中症の予防にも効果的です。
サングラスと併用すれば、紫外線対策効果はさらに高まります。
終わりに
紫外線は真夏だけではなく、3月ごろから強くなると言われています。
早い時期から日焼け止めやグッズで紫外線対策を始めて、赤ちゃんとのお出かけを楽しんでくださいね。
スポンサーリンク