2020/02/03
テーマパークの影響か、商業の波に流されているだけなのか、コスプレ好きの国民性にマッチしたのか、近年急にメジャーな行事になってきたハロウィン。お子さんが通われている園でも行事の1つとして取り入れているかもしれません。
しかし、そもそもハロウィンとは何なのでしょう。
何も知らないと、お子さんは大勢の大人がコスプレをして街を練り歩く行事がハロウィンであると勘違いしたままかもしれません。このグローバルな時代になんとも恥ずかしいです!
ここでは、お子さんに説明できるように、ハロウィンの始まりは何だったのか、どういう行事なのかを見ていきましょう。わかりやすくハロウィンをイメージできるような海外の絵本もご紹介いたします。
ハロウィンの由来とは?
ハロウィンとは、毎年10月31日に行われる、古代ケルトが起源のお祭りのことです。
昔ヨーロッパに住んでいたケルト人にとって、10月31日は日本風に言えば「大みそか」であり、11月1日は「お正月」でした。
また、10月31日は亡くなったご先祖の霊が帰ってくると言われ(日本の「お盆」のようですね)、悪霊や魔女も現れるとされていました。そこで人々は、自分たちの身を守るために仮面をかぶり、魔除けの火を炊いたそうです。宗教的な意味合いが強かったのですね。
そこへ、「ジャック・オ・ランタン(ちょうちん持ちのジャック)」という古いケルトの伝説が合わさったようです。
昔、ジャックという行いの悪い男がおり、ハロウィンの日の悪魔との約束のせいで地獄にも天国にも行けず、カブで作ったちょうちんを持ってこの世とあの世の暗い道をさまよい続けているというものです。ケルト人はカブをくり抜いてちょうちんを作り、悪魔除けとして家の戸口に飾るようになりました。
そういったならわしをキリスト教が取り入れ、聖人をまつるお祭りの前夜祭となり、アメリカなどでは仮装をして、ごちそうを食べ、家々を回って子供たちがお菓子をもらいに行く、子どものためのお祭りとなりました。
ケルト人のカブのちょうちんは、アメリカでは生産量の多いかぼちゃに取って代わったということです。
ハロウィンに読むべき子供向け絵本3選
おそらく言葉で説明してもお子さんにはよくわからないことも多いはず。
もっとわかりやすくハロウィンをイメージできるような絵本をご紹介いたします。
〇ハロウィーンってなぁに?/主婦の友社
子どもにハロウィンの説明をするのに、これ1冊あれば十分という感じがする本です。
ハロウィンの始まりは何か、どうしてかぼちゃが出てくるのか、ハロウィンの日には何をするのか、お菓子の作り方、仮装のアイデア、すべて網羅されています。
絵もかわいらしいので、きっとお子さんは興味を持ってくれると思いますよ。
〇ハロウィーンの星めぐり「夜に飛ぶものたち」/岩崎書店
ハロウィーンの星めぐり「夜に飛ぶものたち」
イギリスを代表する詩人ウォルター・デ・ラ・メアの「夜に飛ぶもの」という詩に、素敵な絵をつけたものだそうです。
ハロウィンと星空、という組み合わせがとても素敵でした。星降る夜空には魔女たちが飛び交い、地上では子どもたちがハロウィンパーティを繰り広げている様子が同時に描かれています。この対比が何とも言えずいい感じです。
絵がかわいいし、色のセンスもとてもよくて、気が付くと何度も読み返していました。
我が家では、男子の反応はイマイチでしたが、女子は「絵がおしゃれ!」「かわいい!」「星がきれい!」と食いついていましたね。
穏やかでロマンチックな気分にひたれる絵本であり、仮装とかパーティとか、どこかガチャガチャした雰囲気だけがハロウィンではない!と思わせてくれる一冊です。
〇おさるのジョージ ハロウィーン・パーティーにいく/岩波書店
おさるのジョージ ハロウィーン・パーティーにいく
ジョージ好きにはおなじみのシリーズですね!
我が家ではたまにテレビアニメのおさるのジョージを見るので、絵本を発見した瞬間に「ジョージだー!」と駆け寄ってきて、すっと絵本の世界に入っていけました。
相変わらず好奇心旺盛でいたずら大好きジョージがハロウィンでも大活躍(?)です。
周囲の人々の温かさにはほんわかするものがあります。我が家もいちいち目くじら立てないで、もう少しいたずらには寛大でいいのかも?なんて思ってしまいます。
かぼちゃのランタン、アップルボビング(水に浮いたりんごをかじるゲーム)など、とても楽しげで、アメリカのハロウィンパーティーはこんな感じなんだなというのがよくわかる一冊です。
おわりに
いかがでしたか?
テレビやSNSなどを見ていると、日本のハロウィンというのは大人がハメをはずして屋外でコスプレを競い合うような行事と化していますが、海外では「子どものための行事」という意味合いが強いようです。
子育てをしている私たちですから、ハロウィンパーティをするならぜひ子どもが中心で楽しめて思い出に残るものにしたいですね!
スポンサーリンク