2020/02/03
秋はさつまいもがおいしい季節ですね!
煮物、スイートポテト、焼き芋などなど、定番の食べ方はたくさんあれど、何かおいしいお菓子を作りたい!と考えている方も多いと思います。
洋風のお菓子ももちろんおいしいのですが、さつまいもを使った郷土おやつはいかがでしょうか?
さつまいもとは、読んで字のごとく「薩摩(鹿児島)」の「芋」であり、中国から沖縄を経て鹿児島に上陸した作物です。
現在では鹿児島県がさつまいも全国生産量第一位で、そのこともあってか九州にはさつまいもを使った、ソウルフードとも言うべき郷土おやつがあります。
材料も少なく作り方もシンプル、それでいてしみじみおいしい、おすすめレシピをご紹介いたします。
目次
さつまいもで作る熊本の郷土料理「いきなり団子」レシピ
いきなり客が来てもすぐに作って出せることから「いきなり団子」と呼ばれ、輪切りしたさつまいもと粒あんを、小麦粉や餅粉の生地包んで蒸した素朴なおやつです。
ほのかに塩味がきいて薄くもちもちした皮と甘いあんこ、ほくほくしたさつまいものハーモニーがたまりません。
どこに持って行っても老若男女問わず必ず喜ばれます。我が家の子供たちも「今日のおやつはいきなり団子作ったよ」と言うと、飛び上がって喜びます。
☆材料(約20個分)→あくまで目安です。
・さつまいも…中くらい3本
・小麦粉…200g
・白玉粉や団子粉…200g
・砂糖…大さじ1~2
・塩…小さじ2(気持ち多めだとほのかに塩気がしておいしいです)
・水…300cc
・粒あん…300g
☆作り方
1,さつまいもは好みの厚さに切って軽く蒸しておく。
2,ボウルに小麦粉、白玉粉、塩、砂糖を入れ、水を少しずつ加える。耳たぶくらいの固さになったらOK。ラップに包んで冷蔵庫で30分くらい休ませる。
3.2を取り出して、まな板の上でコロコロして棒状に伸ばし、20等分に切る。
4.3で等分した生地を指で薄く丸く広げ、さつまいもと粒あんを乗せて包む。
5.蒸し器で約20分蒸す。
6.1つずつラップでぴっちりと包む。(空気に長く触れていると皮が固くなります)
皮は薄く伸ばし、中身のあんこはつぶあんにするのが鉄則です!!(その昔、初めて作った下手クソなこしあん入りのいきなり団子を、恐れ多くも熊本出身の知り合いに味見してもらったところ、この2点を激しく主張していました。)
冷凍保存ができるので、一度にたくさん作っておくといいですね。
さつまいもで作る簡単おやつ!鹿児島県の郷土料理「ねったぼ」レシピ
ねりくり、からいも餅などとも呼ばれ、鹿児島以外でも宮崎県都城地方でも食べられている郷土おやつです。
昔はお正月のお餅をつく時に、一緒に蒸したさつまいもを入れてついたとか、お正月に余った餅とさつまいもをゆでて一緒につき混ぜたとか言われています。
食べる時にはたっぷりきなこをかけて食べましょう!
柔らかい食感で、ほんのりさつまいもの優しい味のするお餅がとてもおいしいです。
☆材料(約4人分)
・切り餅…3個
・さつまいも…150g
・砂糖…大さじ1.5~(お好みで量を調節)
・きなこ…40g
・塩…ひとつまみ
☆作り方
1.さつまいもは洗って皮をむき、2センチくらいの角切りにして鍋に入れ、ひたひたくらいの水を入れてゆでる。
2.さつまいもが柔らかくなってきたら細かく切った餅を入れて柔らかくなるまで煮る。煮えたらお湯を捨てる。
3.2の鍋をたたんだ新聞紙やタオルの上にのせて、塩少々(分量外)を入れて麺棒でつき混ぜる。よく混ざったら適当な大きさにちぎって丸め、きなこと砂糖、塩を混ぜたものをまぶして完成。
さつまいもで作る簡単おやつ!大分県の郷土料理「石垣餅」レシピ
たっぷりのさつまいもと小麦粉で手軽に作れるおやつです。さつまいもがゴロゴロ入っている様子が石垣のように見えたため石垣餅と呼ばれ、農作業の合間に食べられていたそうです。
☆材料(5~6個分)
・さつまいも…中くらい1本(200gくらい)
・小麦粉…200g
・砂糖…大さじ2
・水…150cc
・塩…小さじ1/3(気持ち多めに入れると、甘さが引き立ちます)
☆作り方
1.さつまいもは洗って皮をむき、1センチ角に切ってボウルに入れ、塩(分量外)を軽くふって混ぜ、なじませておく。
2.ボウルに小麦粉と水と塩を入れてゴムベラで混ぜる。
3.2に1のさつまいもを入れて混ぜます。
4.3を6等分して丸め、それぞれアルミカップに入れるか濡れ布巾の上に乗せて、蒸し器で約20分蒸します。
石垣餅ではなくなってしまうと言われてしまいそうですが、さつまいもだけでなくくるみやレーズンもゴロゴロ一緒に混ぜて蒸すのもおいしいです!
いきなり団子やねったぼに比べるとかなり手早く作れて、味もすごく素朴です。
我が家の子供たちも、最初食べてみてあまりのシンプルさに「なにこれ?」という感じでしたが、小腹がすいていると「もう1つ…」「もう1個だけ…」とついつい手が伸びてしまう不思議なおやつです。
おわりに
いかがでしたか?
身の回りには市販のお菓子があふれていますが、こういった昔から伝わる古き良き手作りおやつを子供たちにも出してあげたいですね。
ぜひさつまいものおいしい時期にお試しください!
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