2020/02/03
夏の暑さが和らいでくると、月が一年で最も美しく見える「中秋の名月」がやってきます。
日々仕事や子育てなどに追われて、普段じっくり月を眺める機会なんてほとんどないですよね。
そこで、今年の十五夜は家の照明やテレビを消し、かわりにキャンドルを灯してお月見をしてみませんか?
普段とは違った雰囲気で、リフレッシュできること間違いなしです!
ここでは、そもそものお月見の由来やお供え物の意味、普段と違う演出でキャンドルを灯して楽しむお月見をご紹介します。
お月見について子供に話そう!風習はいつ始まった?
お月見は、一年のうちで最も月がきれいに見えると言われる中秋の名月(十五夜)の日に行います。
「中秋」というのは、秋の真ん中という意味で、旧暦では7月から9月が秋とされたのでこのように呼ばれます。中秋というのは旧暦で8月15日ですので、現代では9月15日になるのですね。
お月見は、中国の中秋節という風習が平安時代ごろに貴族の間に伝わったとされています。池に船を浮かべ水面に映る月を間接的に鑑賞しながら、詩や和歌を詠み、音楽を奏で、宴を催していました。庶民とは縁のないものだったようです。
月に収穫を感謝する祈りをささげ、お供え物をするようになったのは室町時代以降と言われており、一般庶民にまでお月見が浸透してきたのは江戸時代からと言われています。
お月見について子供へお話!お供え物の由来は?
古来より、日本人にとって月というのは非常に大切な存在でした。
新月、三日月、満月…と満ちていきまた欠けて、を繰り返します。この月の満ち欠けによって季節の移り変わりを知り、稲作を始めとする農作業の区切りの時期を知りました。
また、月の満ち欠けはいのちの循環や再生をあらわしていると考えられており、信仰の対象となっていました。
現代と比べて、昔は干ばつや台風、冷害などの自然の脅威により収穫はずっと不安定だったと思われます。少しでも自然の脅威少なく豊作になるのを祈る心、あるいは無事に収穫があったことに感謝する心がお供え物に表れています。
現代人よりもずっと自然に対する畏敬の念、謙虚な心を持ち合わせていたのではないでしょうか。
さて、お供え物の由来ですが、野菜、果物などの収穫物をお供えするのは言わずもがなですね。
〇月見団子
この時期は、お米も収穫間近もしくは収穫の時期と重なります。そこで、満月の形に似せた月見団子をお米で作ってお供えすることで無事に収穫できることを祈った、もしくは収穫できたことを感謝しました。
〇すすき
月の神様が宿る場所としてお供えします。本来は稲穂なのですが、まだ収穫前なので形が似ているすすきを使うようになったと言われています。
お月見の日に子供と過ごすならキャンドルナイトグッズがおすすめ
単に「季節の行事だから」という理由だけでお月見をするのはもったいないです。
パソコンやスマートフォンなど、現代人は下を向いて近いところばかり見ていますが、大空のきれいな月を見上げるとリラックスでき、宇宙の大きさや自分の抱えている悩みのちっぽけさを感じます。
月の見える窓辺にテーブルを移動してみましょう。ベランダや縁側で過ごすのもいいですよ。
消せる照明はすべて消して、ついでにテレビやパソコンも消してみましょう。
代わりにキャンドルを灯してみてください。いっそう月がきれいにはっきりと見えるようになります。
(小さなお子さんやペットがいて危ない場合は、LEDキャンドルをつけるという方法もあります)
キャンドルの灯りが幻想的な空間で、きれいな月を愛でながら家族で食事をしたり、お酒を飲んだり、月見団子を味わったりするのは、普段とは違う素敵な時間になります。
〇どうしてキャンドルナイトなの?
→月がより明るく、きれいに見えます。
普段私たちは、夜でも電気の灯りの中にいるのが当たり前になっています。
自分の周りが明るいと、それに合わせて瞳孔が狭められます。なので光が入りにくくなり、街灯や建物の灯りがあると月の美しさはわかりづらくなります。
室内が暗くなると、暗いところに合わせて瞳孔が調整され(暗さに目が慣れてくる)わずかな光でも感じるようになり、より月がはっきり美しく見えます。
→「1/f(エフぶんのいち)ゆらぎ」のリラックス効果
1/fゆらぎとは、自然界の癒しのリズムのことで、たとえば心臓の鼓動、小川のせせらぎ、波の音、月の光、木目などがあります。
キャンドルの炎も、その1つと言われています。交感神経の興奮を抑えて頭を休ませ、リラックスさせる効果があります。
→キャンドルの炎の色の癒し効果
キャンドルのオレンジ色の炎は、心を落ち着かせてくれます。
じっと見つめていなくとも、キャンドルの炎が揺れている場所にいるだけで効果があると言われています。
キャンドルやキャンドルホルダーは、手軽に100円ショップで購入することもできます。
小さな子どもやペットがいて危ないようでしたら、LEDキャンドルもありますのでぜひ一度試してみてください。
おわりに
いかがでしたか?
お月見の幻想的な雰囲気に、家族の会話もいつもとは違ったものになるかもしれませんし、普段考えないようなことに思いをはせるかもしれません。
毎日家事に子育てに仕事で、多忙を極める方々にこそ、ご家族でいつもと一味違ったお月見を楽しんでいただきたいと思います!
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