2019/02/03
授乳時の傷みなどのトラブルは、母乳で子育てをしている方のほとんどが経験すると言われています。
私自身も傷みと格闘しながら、赤ちゃんにおっぱいをどうあげたらいいか、とても悩みました。
先輩ママや助産師さんからは、数ヶ月もすれば軌道に乗って楽になるから・・・と励まされるも、数分の授乳にすら耐えられないあの傷み!!
その痛みは、おっぱいだけでなく、他の箇所にもあらわれます。
それは、母乳育児だろうとミルク育児だろうと関わらず、傷めてしまう手首の傷みです。
自分だけではないであろうあの痛い経験と対策法をまとめました。
授乳で乳首の痛みがひどかった初期の対処法
私の場合、出産してすぐ母乳が出始め、産後3日目でおっぱいがカチカチになるほど張っていたので、授乳がわりとすんなり開始できました。
産院の助産師さんには、「赤ちゃんが起きている間は、とにかくおっぱいをあげて」と指導を受けました。
それが、母乳の出を良くする方法とのことでした。
しかし、吸われる事に慣れていない乳首は、授乳の度にとにかく痛いのです。
1日に何十分も吸われるので、デリケートな乳首はカサカサになり、すぐにヒリヒリとした傷みが出るようになりました。
入院中に産院でもらったバーユをとにかく塗りまくりました。
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しかし、塗っても塗っても授乳の度に取れてしまうし、母乳パッドにしみ込んでしまい、潤いが保てず、一時的なしのぎにしかなりませんでした。
そんな時、助産師さんから頂いたニップルフォーマーのおかげで、傷みを少し改善出来ました。
参考:アマゾン
これは乳首保護のためのもので、授乳時の乳首を保護するものではありません。
ですが、母乳パッドにバーユが持っていかれる悩みは、かなり改善されましたよ。
授乳で乳首が痛い!いつまで張るの?そのときの対処法
産後3週間、授乳に何となく慣れ始めた頃、あの痛みがあらわれました。
おっぱいが張りすぎて痛い!!!
ありがたい事ですが、私は出が良すぎたため、次の授乳まで3時間空けようものなら、
おっぱいがパンパンになり、母乳パッドがびしょびしょに・・・
しかも、子供も一度にたくさん飲める時期ではないため、どんどん残ってしまうのです。
産後3週間〜3ヶ月くらいまでは、需要と供給があわない時期でした。
そして、次の傷みが・・・
乳首に白班ができた!痛い!
白班は乳腺のつまりが原因なのですが、もう触れるだけで痛いのに、赤ちゃんに吸われると歯を食いしばっても耐えられる痛みではありませんでした。
授乳をしていない時は、ニップルフォーマーでしのげるのですが、授乳時だけでなく、シャワーが当たっただけでも激痛なのです。
そして、私の場合、母乳の出に左右に偏りがあったのか、乳腺が詰まりやすかったのか謎ですが、左側だけに白班がよく出来てしまいました。
産院では、「片方のおっぱいで5分、もう片方で5分飲ませましょう」と指導されるかと思いますが、どうしても左側での授乳が出来なくなってしまい、またパンパンになる・・・という悪循環でした。
そんな時の私が試した改善法は・・・
そうだ、母乳外来へ行こう
近所に助産院があったため、母乳外来へ駆け込みました。
助産師さんにおっぱいマッサージをしてもらい、溜まった母乳を出してもらいました。
そして、助産師さんから母乳がいっぱい出過ぎる時には、以下の対処が良いそうです。
・乳製品を控える(私は一時期やめました)
・お米を控える(お腹が空くのに、あまり食べられず、少し辛い・・・)
・高カロリーなものは控える
・シャワーを浴びる際、おっぱいになるべくお湯をかけない
(温めない方が良いそうです)
これだけで、だいぶ楽になりましたよ。
張って痛みが出てしまった方、母乳外来へ行く事を本当におすすめします。
もしかしたら、乳腺炎になってしまっているかもしれないからです。痛みは、自己判断せずに、一度、助産師さんに見てもらいましょう。
母乳外来に行く事によって、張りは一時的におさまりましたが、白班の傷みは改善されず。
何より、白班が出来ないようにするためには、母乳をどんどん出し、赤ちゃんに母乳をどんどん飲んでもらう事が大切だからです。
そのため、以下のような対処法を試してみました。
①痛い時は搾乳機で搾乳をし、痛くない方のおっぱいで飲ませる
これは、痛すぎて飲ませる事が出来ない時の対処法でした。
私の場合、右側を子供に飲んでもらい、左側は搾乳機で7割ほど絞る・・・という感じで、対処しました。
赤ちゃんに吸われないので傷みはなく、かつ、張りもパンパンになることはなくなります。
ですが、あまり搾乳機で絞りすぎると、また大量に母乳が作られるそうなので、張りがおさまる程度に抑えた方が良いようです。
参考:
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②白班が出来た乳首にバーユパック
搾乳機を使う事により、乳首を休ませている間、白班の対処をしていました。
乳首にたっぷりバーユを塗り、上にちょうどいいサイズにカットしたラップをしておくだけです。
これにより、潤いが保たれ、また白班が柔らかくなり、お風呂の時にポロッと取れてくれます。
爪で傷つけたりすると、炎症を起こしてしまうので、くれぐれも自然に取れるよう、促してあげましょう。
③白班の部分から母乳を出す
お風呂に入ったタイミングでやっていましたが、白班のところから母乳が出るように、絞っていました。
白班が乳腺の出口のつまりなので、出口がつまらなければ良いのです。
乳首は触らずに、白班のある乳腺から母乳を出す事を意識し、乳房から乳頭方向に優しく圧を加えます。
いわゆる「圧抜き」のような感じです。これで、白班の部分から母乳がにじみ出るようであれば、悪化は防げます。
④抱き方を変える
白班の傷みが和らいだら、あとはどんどん飲んでもらうだけです。
ですが、授乳時の抱き方が一方向だと、同じ部分の乳腺が溜まってしまいます。そのため、まんべんなく吸ってもらうことを心がけました。
右側おっぱいフットボール抱き→左側おっぱい横抱き
で飲ませたら、次の授乳の時は、
左側おっぱいフットボール抱き→右側おっぱい横抱き
という感じで、飲ませることにより、偏りなく飲んでもらえます。たまに縦抱きもして飲ませていました。
どうしても、抱きやすい方向が決まってしまうと、反対側が飲ませにくくなってしまいますが、白班予防のため、試してみてはいかがでしょうか。
⑤授乳の前に圧抜き・搾乳をする
白班による傷みが改善されても、パンパンに張ってしまうのが改善されるのはなかなか難しい事です。
パンパンに張ったおっぱいは、乳輪の部分まで固くなってしまい、赤ちゃんはとても飲みにくいようでした。
そのため、授乳をする前に乳輪を柔らかくするためにも、少し母乳を出しておきましょう。
私は最初は抱きかかえる事が下手で、飲ませる事も下手でした。
しかも、片方で飲ませた後に、もう片方で飲ませようとしても、子供はお腹いっぱいで飲みきれず、溜まってしまう事がほとんどでした。
そのため月齢が低いうちは、
左側を徹底的に飲ませる→右側は搾乳(母乳は捨てました)
次の授乳は、右側を徹底的に飲ませ、左側は搾乳
と言ったように、片方ずつ授乳をしていました。
こうすることにより、一度の授乳で両方のおっぱいが楽になりました!!これがベストかは分かりませんが、張りがひどい方は試してみてください。
授乳で手首にも痛みがあるときの対処法
授乳時のおっぱいの傷みと平行してやってきたのが手首の痛みです。
小さな赤ちゃんなんて大して重くないと思っていても、体重は毎日増えていきますし、授乳の時やお風呂など、何かと抱っこをするので、日々、手首に負担がかかっていたのです。
こうなると、授乳もお風呂も辛い!
私は病院にはかかりませんでしたが、たぶん腱鞘炎になっていたと思います。
病院に行く暇がなかったため、ロキソニンテープやモーラステープで傷みをしのぎました。かなり効きました。
モーラステープは、産院で処方してもらいました。
ロキソニンテープは要指導医薬品となっており、製品情報上、授乳期間中は貼ってはいけないものとなっています。私の場合、産院で許可をもらっていたので、使っていました。
どちらを使うにしても、必ずお医者さんへ相談して下さい。
参考:第一三共
おわりに
部位に関わらず産後の傷みは、お母さんの心に大きな負担になってしまいます。ですので、まずは病院や助産院で相談してみる事をお勧めします。
私の場合、大きな病気にはなりませんでしたが、そうでない場合も大いにあると思います。何より、人に傷みを話す事によって気持ちも救われるんですよね。
お家で対処出来る場合、私の経験が少しでもお役に立てれば幸いです。