2020/02/03
栗の渋皮煮をご存じですか?
旬の栗が出回った時に、もしおいしい食べ方を聞かれたら、私はこれを一番におすすめします!
一口食べれば栗が優しく甘くて柔らかくて、もうやみつきになります。熱いほうじ茶や緑茶など、香り高いお茶との相性もとてもよくて、ぜいたくなひとときを過ごせます。
作るのは少し手間がかかりますが、一度にたくさん作ってしまいましょう。おいしいスイーツへのアレンジも可能ですので、小さなお子さんも喜びますよ。
ここでは、栗の渋皮煮のレシピや、砂糖をまったく使わず甘酒だけで甘みをつけるレシピをご紹介します。
秋は栗の渋皮煮を作ろう!レシピご紹介
☆材料
・栗・・・・・・1㎏
・重曹・・・・大さじ1
・砂糖・・・・500g(甘いのがお好きならもっと増やしても)
☆作り方
1、鍋に栗を入れ、かぶるくらいの水を入れて火にかけます。沸騰したらすぐ火を止めて、そのまま冷めるのを待ちましょう。
2、冷めたら包丁で鬼皮をむきます。渋皮を傷つけないように注意!むいた栗は水を入れたボウルに入れていき、空気に触れないようにします。
3、湯を捨てた鍋に2の栗を入れ、またかぶるくらいの水を入れて、重曹を入れて弱火で20分くらい煮ます。(お湯は黒くなって、皮もたくさん取れてきます)
4、3を火からおろしてお湯を捨てて流水で栗を優しく洗い、水を入れたボウルに入れて冷まします。
5、冷めたら、つまようじなどで栗の表面の筋や皮を取ります。(重曹の働きで取れやすくなっています)
6、鍋のゴミをきれいにして5の栗を入れてかぶるくらいの水を入れ、10分ほど弱火で煮ます。(ゆで汁がきれいになってくるまで3~6を2、3回繰り返します)
7、鍋のお湯を捨てて、砂糖の半量を入れてひたひたくらいの水を入れ、落としぶたをして弱火で煮ます。フツフツ沸いてきたら残りの砂糖を入れ20分くらい煮て火を止め、そのまま味を含ませます。
栗は常に水に漬けながら優しく扱ってあげてください。渋皮が破れると、煮た時にそこから割れて崩れてきて残念なことになります!
砂糖は、白砂糖に限らず、甜菜糖、黒砂糖と種類を変えても風味が違ってくるので面白いです。甜菜糖は優しい甘さ、黒砂糖はコクのある甘さになります。
秋は栗の渋皮煮を作ろう!甘酒を使ったレシピご紹介
砂糖を使った渋皮煮ももちろんおいしいのですが、甘すぎるのが苦手な男性や砂糖を摂りすぎることに抵抗のある方向けに、砂糖を使わない、甘酒を使ったレシピもご紹介します。
甘酒は、腸内環境をよくするとかアミノ酸が豊富とか色々言われて、最近話題になっていますね。栗の風味がより生かされて、身体が喜ぶ自然な甘さに仕上がりますよ!
上のタッパーに入っているのができあがりの状態です。ドロドロになった甘酒が栗のまわりについています。お皿の上にあるのがついていた甘酒を洗い流したものです。(もちろん甘酒がついたまま食べてもOKです)
☆材料
・栗・・・・・・1㎏
・重曹・・・・大さじ1
・甘酒・・・・700g~800g(甘いのがよいなら栗と同量まで増やします)
・塩…小さじ1
甘く煮る前までは、上記の作り方を参照してください。
1.重曹を入れた水でゆでて洗って…を繰り返した後、甘酒とその同量の水、塩を混ぜた液と栗を鍋に入れ、弱火で煮ます。
2.液がふつふつと沸いてきたら落し蓋をして、栗が踊らないように注意して10分ほど煮ます。その後火を止め2時間ほど放置します。
3.再度弱火で煮て、沸騰してきたら10分ほど煮て火を止め、また2時間ほど放置します。
4.また同様に煮て火を止めて放置し、味見をして好みの甘さまで味がしみ込んでいれば完成です。
途中で甘酒がドロドロになって煮づらくなったら、その都度水を少しずつ足します。
甘酒を煮詰めて甘みを凝縮させながら、その甘味をゆっくり時間をかけて栗に染み込ませるようなイメージです。とにかく栗が割れないように常に弱火で煮て、こまめに確認してください。
きっと「めんどくさい!」と思われた方も多いと思います。
しかし、
砂糖を使った渋皮煮よりも嫌味なくすっきり上品な甘さで、後をひく味です。栗の風味がしっかり生きています。
いくつでも食べたくなるけど、いくつか食べるとよい意味で満足感が得られます。砂糖のような依存性がないのですね。
確かに時間はかかりますが、基本的に味がしみ込むまで放置する時間が多くなるだけで作業時間はそんなに変わりません。
我が家でも毎年甘酒の渋皮煮を作りますが、家族みんなこちらの方が大好きです。2キロくらい作っても、おやつだのごはんの後のデザートだのと食べていたら、あっという間になくなります。
甘いものは得意でない我が家のパパも、
「男ってマロングラッセとか栗きんとんとか、甘ったるい栗はあんまり好きじゃないんだよね。でも、甘酒の渋皮煮ってちゃんと栗の味がしてすっきり甘いからついつい食べちゃうね。」
と、鍋をあけて甘酒がついたままつまみ食いしています。
ぜひおすすめします!
おわりに
いかがでしたか?
栗の渋皮煮はそのまま食べてももちろんおいしいですが、適度な大きさに割ってパウンドケーキに混ぜて焼いたり、渋皮煮と生クリームを合わせてミキサーにかけてマロンペーストにしたりすることもできます。
栗を煮た甘いシロップは、ホットケーキを焼く時などに使えます。
秋しか味わえないぜいたくおやつの栗の渋皮煮、ぜひ一度作ってみてくださいね!
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